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Palm今年の1年

世界的な話

  • ソニー(CLIE)が海外から撤退し、Palm OS機全体のシェアが大きく減少した。
  • Palm Sourceが新OSのCobaltを発表するも新製品で採用される気配なし
  • Palm Oneが発売したGSM形式のスマートフォン、Treo 650が大人気

日本の話

  • ソニーが廉価なエントリー機のTJ-25、ワイドハイレゾ機のTG-55、ディスプレイに有機ELを使用したVZ-90など、新規ユーザーの取り込みからマニア向けのゲテモノまで幅広く製品をそろえるが後が続かず、販売後1年を待たずに販売終了になる製品もあった。
  • Palm OS機を販売するPalm Oneが日本からほぼ撤退してしまったため、国内でCLIE以外のPalm OS機を買うのが面倒になった
  • Treo600、650が海外で流行るもGSM形式を採用していて国内では携帯電話として使えないため、一部のマニアの玩具として終わる

Palm OS機以外の話

  • DELL、ASUSといったハードメーカーがPocket PC機を発売
  • Symbia OSを搭載したNOKIA製のW-CDMA形式のスマートフォン、NOKIA7600、6300が国内で販売される
  • NTT DoCoMoのW-CDMA形式を採用した携帯、FOMAの販売台数が1,000万台を突破

オレ的な話

  • 別名ハマクリとも呼ばれている二つ折り型のCLIE、NX-70を重さと大きさにめげて手放し、薄型のモノクロ液晶機、CLIE T-400を入手。ハードボタンがウンコのように押しにくいのと動作がややもっさりとしているが、薄さと電池の持ちには満足している
  • 1年半ぶりにVisor Edgeを触り、「厚みと重さを感じさせないデザイン」に、改めてデザインを行ったIDEOの凄さを感じる

とりあえず思い出せたものを並べてみたけど、あまり明るいニュースがなかったなぁ。
ノートPCが小型・軽量化と高機能化することによって、今までデスクトップPCで構築していた作業環境をそのまま持ち歩けるようになったのと、携帯電話の高機能化することでPDAの機能を取り込みつつあるので、単体としてのPDAの存在価値がなくなりつつあり、さらにその小さい市場のシェアを年々Pocket PCに取られつつあるので輪をかけるように規模縮小の一途を辿っているような気がする。
ただ、PIMの視点からみたPalm OSは起動/終了の素早さとUIの作りは非常によく考えられている。
アプリケーションのボタンをどれか押せば瞬時に起動するし、紙に書くのと同じような感覚で直感的に記録できる。
また、PCとのデータ同期がボタン一つでできるので、入力したデータの再利用やハードを買い替えや後のデータ移行が楽にできる。この点は、同期を取るたびに必ずといっていいほどデータの整合性を確認する必要があるPocket PCのActive syncより優れているだろう。

Palm機の失敗は、初期の段階でのハード/ソフトのバランスが良すぎために、ネットワークに対応するのが遅かったのと、汲み込みOSで携帯に食い込めなかったこと、あとはマルチメディアに中途半端に対応したためにPoket PCより劣っていると見られたことだろう。
Pocket PCはCPUの高速化と液晶の高精細化を積極的に行ってPCと同じ進化をしようとしているが、その一方でバッテリーの持続期間はどんどん短くなっているので、モバイルマシンとしての使い勝手は低下してたりするんだな。これが。
新機種はスペックアップして当然なのだが、自分はPDAの帰着点は「紙の手帳の代替品」と考えているので、やたらスペックアップをアピールするのにはどうも納得できない。手帳の本紙が4色フルカラーになっても全然うれしくないのと同じように、道具として改良するベクトルがPCとは違うと思うんだけどなぁ。

まあ、PCと同期できるアプリケーションのサポートと本体のバッテリーさえ維持できればあと5年くらいは全然問題なく使えると思うので、ソニーがCLIEから完全に撤退したとしてもCLIEを使い続けるが、好きな機械が弱っていくかのように衰退していくのはなんとも寂しいものである。

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