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アニメと漫画をどうやって海外で売るか

日本製アニメとマンガの国際戦略 RIETI 経済産業研究所

話がいろいろな所に飛んでいるので散漫な印象があるが、ところどころに現在のアニメーション現場の問題や話題が出てくるので、業界の概要をつかみやすい文章である。

項目を抜き出すとこんな感じ。

  • 国内外で高い人気の日本のテレビアニメ
  • アニメとコミック
  • テレビアニメの問題
  • 国内外のコンテンツ産業
  • 海外における日本のテレビアニメ放送
  • アニメ・コミックの海外展開のための課題
  • エンターテイメントコンテンツに関する問題点

話の焦点がテレビなのかそれとも映画なのか、あるいは国内の問題なのか国外の問題なにか、といった具合に項目ごとに変わっているのでミスリードしやすいような気がするが、まとまっている。やっぱり頭のいい人は違いますね。

コミック→テレビアニメ→映画アニメというヒエラルキーが出来上がっているように見えるんだけど、本来ならこれらは同列か、別のベクトルのコンテンツのはずなんだよな。
コミックを原作にしてテレビアニメを展開するというのは、アニメ制作側で企画を立てる体力が無くなっているという事と、既に世界観があるものを展開することによってリスクを減らそうという放送局の意向が働いているという見方もできる。というか偉い人はしている。
ただ、アニメの原作をコミックに依存してしまうと、出版社や編集の意向でコミックそのものがアニメ化を前提に描かれる事が多くなって多様性がなくなり、最終的にはアニメ全体の企画が先細りになってつまらんアニメが乱造される事になってしまう可能性があるのではないだろうか。今もどっちの方向を向いて作られているのがよく分からないアニメもあるけど。

あと、海外で日本のテレビアニメが放送される機会が多くなったとはいえ、海外で放送されているのは5〜30年前のアニメだったりするので、日本で毎クール10本以上新たに放送されているアニメとマッチしていない可能性もある。
もともと海外展開なんてほとんど考えられずに作られたモノがたまたまヒットして、「じゃあもっと種類を増やして海外でもガンガン売りましょう」といっても、今海外でヒットしているアニメと日本で放送されているアニメでは作られた時代が違うので明らかに趣向が異なっている。
かつ日本ではコミックを原作にしたアニメが作られる流れが多くなっている中で、コミックが最初からアニメの世界展開を見越して描かれている訳もないので、数は増えてもそれが国際的な戦略に基づいたものではないのでヒットするかが実際にやってみないとよく分からない、という博打を打つような状況になっているのでは無いだろうか。

だから、偉い人は知らないけどアニメを制作している現場には「国際市場に通用するアニメを作ろう」という状況には全然なっていないような気がする。現場からすると「面白ければいいじゃん」で思考停止してしまう事が多いから話がすれ違ってしまうような気がしないでもないが。

つか、本当はこんなエントリー上げるくらいなら他にする事が山ほどあるんだけどな。

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