モリサワがDTP以外の業界に乗り出してきた。
写植からDTPへ移行し、DTPので使用するフォントのデファクトスタンダードともいえるフォントベンダーになったモリワサが、今度は携帯端末のフォントに参入するようだ。
モリサワ、携帯端末に適した軽量アウトラインフォント『KeiType』を発表――富士通製携帯電話『FOMA F901iC』に採用
携帯でアウトラインフォントを使おうなんて、3年前なら笑い話だったんだろうなぁ。
リアルタイムでアウトラインデータをラスタライズできる携帯って、よく考えるとかなりの処理能力だよな、きっと。
昔、NextStepが同じようにアウトラインフォントをリアルタイムでラスタライズするというデスクトップシステムを採用したが、処理速度の問題で難ありだった、という話をどっかで読んだ事がある。表示サイズがかなり異なるので同列で比較は出来ないが、同じ処理をアンチエイリアス付きで実現している携帯って相当ハイスペックのような気がしてならない。
1フォント800k前後、ということでまだかなりのデータサイズではあるけれど、ビットマップフォントに比べると文字の正確さや密度、あるいは拡大・縮小の自由度も桁違いなので、今の携帯の画面の解像度からいって今後普及していくだろう。
ほぼ同時期に事業を立ち上げ、日本の写植業界、というか、日本のタイポグラフの頂点に君臨し続けた写研は品質を貫くために自前の写植システムにこだわり続けたが、モリサワはDTPに参入してこれまた高品質で涙の出そうな値段のフォントを武器に、次々と新しい分野に取り組み続けている。同じところから出発したのに対称的な会社である。
ビットマップフォントはこれはこれでいかにして少ない解像度でフォントを表示するか、というところに創意工夫と趣があって好きなんだけどね。
あと、スクリーンフォントと言えばLCフォントのシャープだが、こちらも何か対抗して出してくると面白いな。