コーディングスタイルについて
議論し尽くされた話ではありますが、自分の整理のために。
ダイナミックにしろスタティックにしろ、webページはおおむねHTMLで書かれる場合が多いです。
そして、そのHTMLを設計したり書いたりするのはwebデザイナー(笑)とか、マークアップエンジニア(笑)であることが多いです。
最近はセマンティックウェブとかmicroformatsといった、メタデーターを付与することを前提とした概念や仕様ができつつあるので、webアプリを開発したい設計したり手がけたりする人たちにとっては、HTMLは「マークアップ言語」で「メタ言語として使える言語」であることは、以前に比べて浸透してきていると思います。
しかし、実装しない立場で開発に関わる人や、過去に習得した手慣れた手法(テーブルレイアウトとかイメージマップ一枚ものとか)を踏襲する人たちに、それを説明して納得してもらうことはなかなか難しいものがあります。というか、まず納得してくれません。
そこで、理解してもらうのがなぜ難しいかと、どうすれば歩み寄れるかを考えてみます。
web標準的なコーディングスタイルをなぜ受け入れてもらえないか
- 習得に時間がかかる
- テーブルなんちゃらはとウェブ標準的な記述は、一見同じ言語を使っているように見えても実際の作業内容や方法は全く違います。例えば、同じ日本語でも女子高生の会話と自分の両親の会話の語彙が全く違うのと同じ程度には違うでしょう。
頑張れば3日くらいでできるようになると思いますが、その時間を作る方が難しい場合が多いと思います。 - コーディングスタイルを変えることにメリットを見いだせない
- 当然ですが、ワイヤーフレームや仕様書には、実装について書かれることは殆どありません。
そして、web標準的なコーディングスタイルはあくまで概念であって仕様でも規定でもありません。
さらに、SEOやSEMに効果がある、といいますが、それも本当に有効かは疑わしいものがあります。
そのような拘束力の弱い概念なので、よほどのメリットがない限り、変える必要はないと判断されても仕方ありません。 - 直近の仕事が山積みで余裕がない
- まー、ありがちですね…。コメントは割愛します。
- 概念的である
- 2項目目と被りますね。
明確に目に見えるものではないので、理解できても納得できない場合が多いと思います。 - モチベーションが低い
- まあ…、あまり言いたくはありませんが、下流行程なので言われたままに仕事をする、ってデザイナーも中にはいます。
そういう意識がオペレーター的な仕事を増やすという認識はないんでしょうね。きっと。
どうすれば受け入れてもらえるか
じゃあ、これらの項目を単純に反証してみます。
- 習得に時間がかかる
- ポイントを押さえれば、1日で覚えられるでしょう。
しかも、一度覚えると応用が利くので、今までより作業効率が上がる場合の方が多いです。
ポイントとしては、こんなところかと。- HTML … 「マークアップとは」「XHTMLのsection要素の概念」「タグリファレンス総ざらい」
- CSS … 「ボックスモデル」「floatとposition」「clearfix」「ブラウザの各種バグとハック」
- コーディングスタイルを変えることにメリットを見いだせない
- プロのプライドに訴えかけるのがいいのかなぁ…。
HTMLの単純化(と、それに伴う作業の圧縮)、振る舞いの一括管理/変更、メディア対応などありますが、そもそも仕様として間違っているスタイルで作業をすることを恥ずかしいと思わないのかと、訴えるというのはどうでしょう?
うーん、響かなさそう…。 - 直近の仕事が山積みで余裕がない
- メディアにおける広告料の上昇とか世間へのウェブへの認知度を持ち出して状況の変化を強調し、それについていけない事への危機感を煽るってのはどうかなぁ。
- 概念的である
- まー、そもそもハイパーテキストそのものが分かりにくいからなぁ。分かってくれとしか言えないような気がします。
あとは、コーディングスタイルの話についてこれなかったらCGMなんてもっと理解できないと思うので、仕事として向いていないような気がします。 - モチベーションが低い
- 来る業界が違うような気が…。
同じデザインの仕事でも、もっと状況や環境が安定している業界はありますよね。
うーん、とってもネガティブですね…。しかも反証になっていないし。
まあ、後3年もしたらこういう話も与太話になってくれることを祈りつつ、今の状況確認としておきます。